大正7年(1918年)の珈琲価格!

大正7年の浅草 吾妻座のプログラム。吾妻座は、明治20年に開場。その後、「宮古座」に改称され、大正12年(1923年)9月の関東大震災で全壊。昭和3年に新しい建物で芝居が再開されたが、すぐに廃座になりました。

ちょっと気になるのは、インターネットで調べてみると吾妻座から宮古座に改称されたのが明治29年(1896年)の表記が見かけられます。しかし、今回紹介するプログラムは大正7年9月発行で「吾妻座」となっています。もしかするとパンフレットには「浅草公園 吾妻座」とあるので、別の建物かもしれませんが興味深いところです。

さすがに、約100年前のパンフレットなので傷んでいます。しかし、トマトを描いたような表紙の絵はけっこうキレイに色が残っています。この当時の印刷方式の知識はありませんが、「赤」色が鮮やかなのに感心します。現在の印刷では、みなさんも経験があると思いますが、赤色は時間が経つと薄くなってだんだん消えていってしまいます。たぶん、インクが異なるのだと思います。2色刷りのようですが、インクの盛りの濃さから顔料系のインクのようにも見えます
さすがに、約100年前のパンフレットなので傷んでいます。しかし、トマトを描いたような表紙の絵はけっこうキレイに色が残っています。この当時の印刷方式の知識はありませんが、「赤」色が鮮やかなのに感心します。現在の印刷では、みなさんも経験があると思いますが、赤色は時間が経つと薄くなってだんだん消えていってしまいます。たぶんインクが異なるのだと思います。2色刷りのようですが、インクの盛りの濃さから顔料系のインクのようにも見えます
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【劇場の出し物】
表紙をめくると、その日の番組が紹介されています。「怪異牡丹燈籠」「高野長英」「西遊記」の3つで、たぶん当時は人気のある出し物だったのでしょう。

役者の名前が「歌門」「宗五郎」「高升」「介十郎」などと役名の下に書かれています。まったく知らない人ばかりですが、古い演劇に知識のある人にとってはお馴染みの名前かもしれませんね。

一人でいくつもの役を掛け持ちしたように書かれています
一人でいくつもの役を掛け持ちしたように書かれています

「怪異牡丹燈籠」のページです。挿絵が入っています。手前から奥への立体感など、なかなかにリアルなカットです。

文章は総ルビになっていてあらすじが書かれ、初めて見る人にもわかりやすいように解説されています。このあたりは、今の芝居のパンフレットと同じようです。

活字は組版したと思われますが、ルビを組み合わせるだけで手間がかかります
活字は組版したと思われますが、ルビを組み合わせるだけで手間がかかります
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【劇場での珈琲の販売価格】
パンフレットの最後の方には、「長唄」「囃子」「浄瑠璃」「三味線」「振付」「頭取」などが紹介されています。これは、劇場付きの「長唄」や「囃子」でしょうか。ちょっと知識がないので、わかりません。

そして、劇場の案内図があり、その下に飲食物や菓子類のメニューが書かれています。

コーヒーはカタカナで表記され「五銭」。当時の貨幣価値はわかりませんが、弁当の上が35銭、寿司15銭、菊正宗2合が30銭、キャラメル10銭、などとなっています。

コーヒーと同じ5銭なのは、あたりめ、ゆでたまご、紅茶、赤ラムネ、並せんべい、甘納豆。ゆでたまごと同じというのは、少し安い気もしますが、玉子の方が逆に今より貴重品だったのかもしれません。

もうひとつメニューで気になったのがビール。「キリンビール」大40銭、小25銭とありますが、その隣に生ビール10銭とあります。大正時代に生ビールがあるとは知りませんでした。現在の生ビールといえば、工場から直送されたような金属製の樽からシューっと出てきますが、この頃の生ビールはどんなものだったのでしょうか。瓶ビールより安いので紙コップかなにかに注いだのかな。

マッチとアンパンが1銭とあり、こちらは安いなーという感じ。アンパンが庶民の間に人気のあるのがわかります。有名店のアンパンだと100円ぐらいはしますからね。

ところで、アンパンとコーヒーって意外に合うのをご存知でしょうか。試してみてください。

吾妻座の場内案内図。右下に休憩室・喫茶店の文字が見える
吾妻座の場内案内図。右下に休憩室・喫茶店の文字が見える

「チューインガム」が「チューイングガム」となっているところが大正時代を感じさせます
「チューインガム」が「チューイングガム」となっているところが大正時代を感じさせます

※ページの最終更新日 2016年02月26日

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