王宮の前、ミヒャエル広場にあります。1844年に創業し、1848年の3月革命や1861年の立憲時代の幕開けを告げる一こまにも登場するカフェです。1897年にいったん閉店しましたが、1991年に再オープンしました。開店から94年後のことです。
私の感じたところでは、現在のグリーンシュタイドルは観光客用の店の感が強いと思いますが、それでも歴史を感じさせてくれるシックな内装の店内は素敵です。
子どもの頃に見たディズニー映画「小鹿のバンビ」の原作者・フェリックス・ザルデン(1869-1945年)もグリーンシュタイドルの常連客だったそうですが、その当時はどんな雰囲気だったのでしょうか。
ウイーン世紀末文学を代表する「青年ウイーン派」の人たちの多くが知りあったのが、グリーンシュタイドルだったと言われています。
オーストリアの労働運動の黎明期には、店に常備されていたいろんな新聞が他国、他市の労働者の状況や運動の成果をその指導者たちに提供したのだそうです。
文学カフェとしての全盛期を迎えながら、1897年にウイーン環状道路建設のために店を閉じます。
ウイーンには多くの老舗カフェがありますが、その中でもグリーンシュタイドルは特別の存在といっていいのではないでしょうか。
ウイーンのカフェ文化は日本の喫茶カフェに、多くの影響があったようですが、グリーンシュタイドルが文学カフェと呼ばれたように「○○カフェ」「○○喫茶」といった店が日本中にできた頃があります。
昭和30年過ぎから、「音楽喫茶」「レコード喫茶」「電話喫茶」「ゴルフ喫茶」「手芸喫茶」「美人カフェ」「アベック喫茶」といった比較的わかりやすいものから「洞窟カフェ」などと、今となってはどんな店かよくわからないものまでが登場しました。
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店内の家具は落ち着いて重厚感のあるものが選ばれています | 観光客らしい人たちです。女性が多かったです |
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泡立てたクリームがのったメランジェです。グリーンシュタイドルのメランジェは泡が盛り上がっていました | 入り口は大きな建物の一角になっています。統一してデザインされた造りの壁面が続きます |
美しいグリーンシュタイドルの入り口です。思わず足を止めて入ってみたくなります。入り口にはメニューが張り出してあります。左側の男性がオレンジの服を着たカップルはメニューを見ながらなにか相談していました
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