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セントラル(オーストリア・ウィーン)

 「悩みがあるならカフェに行こいう。彼女が理由もなしに会いに来ないというならカフェに行こう。人を軽蔑しているのに人がいないと生きていけないならカフェに行こう」はカフェ・セントラルを愛したペーター・アルテンベルクが1918年に書いたものです。
 カフェ・セントラルに1日じゅう、じっと動かずに座っている人物がいます。黒い上着に、グレーのズボン、黒の靴を履いています。口元にはちょっとだけ立派なヒゲがあります。頭の髪はかなり後退しています。テーブルに右手を乗せ左手は膝に。
 行かれたことのある方はもうおわかりだと思いますが、入口の右側に置かれているペーター・アルテンベルクの人形です。「カフェ作家」とも呼ばれた彼の居る、カフェ・セントラルをご案内したいと思います。

ウイーンの名門カフェ
カフェ セントラル

 カフェ・セントラルは発音に添った呼び方をすると、「ツェントラル」のほうがより近いと思いますが、一般的に呼ばれる「セントラル」と当ページでは表現することにします。
 カフェ・セントラルは、フェルステル宮殿内にあり1865年ごろに、銀行や証券取引所などと一緒にフェルステル・パレスの建物の中に誕生したようです。地下鉄3番線(U3)のヘレンガッセ(Herrengasse)駅のすぐ近くにあります。
 いかにもウイーンのカフェらしい入り口を入って、まず驚くのはその天井の高さです。ウイーンのカフェはどこも日本の建物と比べると、天井は高いんですがカフェ・セントラルはその中でもとくに高いですね。円柱に支えられて曲線をうまくあしらったデザインになっています。

1897年にグリーンシュタイドルが取り壊されると「ところでわれわれの若い文学はどこへ行くのだ。彼らの新しいグリーンシュタイドルはどれだ」と叫ばれ、ペーター・アルテンベルクが見つけたカフェ。セントラルへ引越していきました。写真は1991年に約100年ぶりに復活したカフェ・グリーンシュタイドルです。1800年代のように、また、2つの名店がそろったわけです
1897年にグリーンシュタイドルが取り壊されると「ところでわれわれの若い文学はどこへ行くのだ。彼らの新しいグリーンシュタイドルはどれだ」と叫ばれ、ペーター・アルテンベルクが見つけたカフェ。セントラルへ引越していきました。写真は1991年に約100年ぶりに復活したカフェ・グリーンシュタイドルです。1800年代のように、また、2つの名店がそろったわけです

 部屋がいくつかに分かれているんですが、通されたのは丸いテーブルのある部屋でした。少し離れてところに居る男性は、ウイーンのカフェではあたりまえの風景、新聞を見ながらときどき何かつぶやいているようです。

ウイーンの文芸カフェに新聞は欠かせません。セントラルの経営者だったパッハ兄弟は、全盛期には世界中のあらゆる言語の新聞を250紙以上も店内にそろえていました
ウイーンの文芸カフェに新聞は欠かせません。セントラルの経営者だったパッハ兄弟は、全盛期には世界中のあらゆる言語の新聞を250紙以上も店内にそろえていました

 観光客になりきって店内を見回しているうちに、注文したメランジェが運ばれてきました。お盆に水とスプーン、それに小さなチョコレートが添えられてありました。
 注目して欲しいのが、ちょっと見づらいかもしれませんが、コップの上にスプーンが乗っているところです。ウイーンの老舗カフェの定番のスタイルです。
 メランジェは泡というよりクリームに近い感触でした。カフェ・セントラルはケーキも有名で、シーズン合わせたケーキなど見事な出来栄えです。
 狭い店の珈琲店の店主としては、こんなに天井の高い店はうらやましい限りです。タバコの煙も上に抜けてさほど気にならないし、話し声などもうるさくは聞こえてきませんからね。

【セントラル(オーストリア・ウィーン) Photo Guide】
1人で新聞を読みながらメランジェという、いかにもウイーンのカフェらしい光景です ひたすら高い天井です。曲線を巧みに使ったデザインで、豪華な雰囲気が演出されていました
1人で新聞を読みながらメランジェという、いかにもウイーンのカフェらしい光景です ひたすら高い天井です。曲線を巧みに使ったデザインで、豪華な雰囲気が演出されていました
カフェ・セントラルのメランジェです。ちょっと見たところはウインナコーヒーのように見えます 高い天井は立派な太い円柱で支えられています。この円柱が適度に他の席からの視線を遮ってくれます
カフェ・セントラルのメランジェです。ちょっと見たところはウインナコーヒーのように見えます 高い天井は立派な太い円柱で支えられています。この円柱が適度に他の席からの視線を遮ってくれます
中央写真

ウイーンのカフェでも一番有名ではないかと思われる、カフェ・セントラルの入り口です。天井が高いので窓も高い位置まで切られています。店内にもふんだんに外光が入ってくるので、明るい雰囲気になります

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